〜沖縄市・うるま市のご家族とシニアのために〜
こんにちは。
沖縄市・うるま市で暮らしのサポートをしている ちゅらハート です🌺
今日のテーマは、体験談ではなく “予防”。
その中でも、あまり語られないけれど生活の質に直結する 「ポリファーマシー(薬の飲みすぎ・重複服用)」 を、わかりやすく丁寧にまとめました。
「体がだるい」「ふらつく」「なんとなくやる気が出ない」——その影に、薬の組み合わせが潜んでいることがあります。
医師や薬剤師に相談すべき“危険サイン”や、すぐにできる“家庭の工夫”を、やさしい言葉でお届けします。
💊 ポリファーマシーってなに?—“薬が多い=悪い”ではありません
ポリファーマシー とは、単に薬の数が多い状態だけを指す言葉ではありません。
- 効果が重なって副作用が強まる
- 同じ成分を重複して飲んでしまう
- 体質や腎機能に合わず効きすぎたり効かなかったりする
- 症状が「薬の副作用」なのに、さらに薬が増える(副作用の上塗り)
こうした “飲み合わせの問題” や “生活実態とのズレ” があるときに、はじめてポリファーマシーが問題になります。
「薬はありがたい味方」。けれど、味方は整理して使うともっと強い、そう考えるのがコツです。
🚩 まずは“危険サイン”に気づく
—こんな変化、ありませんか?
- 立ち上がるとフラッとする/転びそうになる(血圧や睡眠薬などの影響のことも)
- 食欲が落ちた/口が乾く(一部の薬や飲み合わせで起きやすい)
- 日中ずっと眠い/ぼーっとする(鎮痛薬・睡眠薬・抗不安薬の重なり)
- トイレが近い、または出にくい(前立腺・循環器・抗コリン作用)
- 便秘や下痢が続く(鉄剤・カルシウム・整腸薬などの組み合わせ)
- もの忘れが急に強くなった(実は副作用が原因のことも)
ひとつでも思い当たるなら、服薬状況の見直しサイン。
病気の悪化と決めつけず、まずは薬の確認から始めましょう。
🧾 家でできる“今日からの見直し” 7ステップ
1) すべての薬を一度“テーブルに並べる”
処方薬・市販薬・サプリ・漢方・湿布・点眼薬まで、ぜんぶ集合。
ご家族が一緒に並べるだけで、重複や古い薬が見えてきます。
2) 「おくすり手帳」を1冊に統一
病院ごとに手帳が分かれていると、飲み合わせチェックが抜けやすい。
最新の手帳1冊に集約し、必ず薬局へ持参を。
3) “飲んでいる理由”を書き添える
薬袋に 「血圧の薬(朝)」「胃薬(食後)」「痛み止め(頓服)」 とメモ。
理由が分かると “やめてもいい薬” が見つかりやすくなります。
4) 頓服(必要時だけ飲む薬)は、回数を記録
「どれくらい飲んだか」をメモ。
“毎日飲んでしまっている頓服” は、薬の追加・変更の検討サイン。
5) サプリと市販薬は“医療者に見せる”
グレープフルーツ・セントジョーンズワート・ビタミンKなど、相互作用 のあるものが多い。
「飲んでいる全部」 を医師・薬剤師へ。
6) 飲み忘れは“仕組み”で解決
1日分ケース/朝・昼・夕の仕切り/アラーム。
完璧を目指さず、8割回せる仕組みを。
7) 水分と栄養をほんの少し見直す
脱水で副作用が強まることがあります。
沖縄は通年あたたかいので、こまめにお水。
食事は たんぱく質(魚・豆・卵)+発酵食品 を“少し足す”から。
🗣️ 病院・薬局での“伝え方テンプレート”
診察室で(メモをそのまま見せるだけでOK)
- 「薬が多くて、ふらつき/眠気があります。減らせる薬はありますか?」
- 「サプリと市販薬も飲んでいます。一緒に確認してもらえますか?」
- 「頓服を使う回数が増えました。別の方法はありますか?」
薬局で
- 「一包化(朝昼夕のひとまとめ)にできますか?」
- 「おくすり手帳は1冊で統一したいです。全部登録してください」
- 「この症状、薬のせいかもしれませんか?」
言い方のコツは“疑わず、断定せず、共有する”。
「何が原因?」ではなく、「一緒に確認したい」という姿勢が◎

🍊 飲み合わせで“気をつけたいあるある”
- グレープフルーツ:一部の血圧薬・コレステロール薬の代謝に影響
- 総合感冒薬+鎮痛薬:成分が重複しやすい(眠気・便秘)
- 鎮静系(睡眠薬・抗不安薬)+お酒:眠気・転倒リスク上昇
- サプリのビタミンK:一部の血液をサラサラにする薬と相互作用
- 漢方+市販整腸薬:作用が重なり効きすぎることも
迷ったら、“おくすり手帳+現物” を持って薬局へ。
薬剤師は飲み合わせのプロ。遠慮なく頼りましょう。
🛏️ 薬に頼りすぎない生活の整え方(やさしい版)
- 睡眠:寝床でスマホ長時間は控える/昼寝は15〜20分/夕方の散歩で体温調整
- 痛み:温める・ストレッチ・軽い散歩/痛み日記で“パターン”を掴む
- 便秘:朝の白湯+ヨーグルト/歩く・座りっぱなしを減らす
- むくみ:足首を回す・ふくらはぎポンプ体操/座位が長い日はこまめに水分
- めまい:急に立たない(ゆっくり3秒)/朝の立ち上がりは深呼吸→座位→立位の順
生活の整え方は、薬を減らすための“土台”。
焦らず、できる範囲からで十分です。
🧺 家の中でできる“転倒予防×薬の見直し”チェック
- ベッドや布団の立ち上がり位置に手すり代わりの椅子
- スリッパは踵のあるものに変更(パタパタ系はつまずきやすい)
- 夜間の足元ライト(人感センサーだと安心)
- よく飲む薬は寝室にも予備の水を置く
- “飲んだ・飲んでない”を減らすため、1日分ケースを動線上に
薬の副作用+家庭内の段差や暗がりが重なると、転倒の可能性が上がります。
住まいの微調整は、いちばん手軽で効果が大きい対策。
👨👩👧 ご家族のかかわり方—“口出し”ではなく“伴走”
- 「飲んだ?」ではなく「一緒に並べよう」
- 「また忘れたの?」ではなく「違う置き場所にしてみようか」
- 「医者に言ってよ」ではなく「次の診察、同席してメモ係するね」
問い詰めるより、環境を整える。
それだけで驚くほどスムーズになります。
沖縄では、家族・地域・隣人のつながりが力。“みんなで見守る薬管理” がベストです。
📚 まとめ—“減らす”ではなく“整える”
- ポリファーマシーは薬の数の問題ではなく、組み合わせと実態のズレ
- 危険サインに気づいたら、まず家で棚卸し→手帳1冊化
- 医師・薬剤師には現物・手帳・症状メモをセットで
- 生活と住まいの微調整が、薬を整える土台
- 家族は伴走役。詰めず、支える
薬は敵ではありません。
「あなたの生活に合わせて整える」 ことで、これからの毎日がもっと軽く、動きやすくなります。
沖縄の風のように、ゆるやかで気持ちのいいリズムを一緒に作っていきましょう🌺
🕊️ おわりに(ちゅらハートより)
ちゅらハートは、“医療の外側”の暮らしの部分をそっと支える存在です。
今回の内容は、あくまで 受診のきっかけや話し方のヒント。
不安があれば、まずはかかりつけへ。
そのうえで、薬の整理や通院の付き添い、手帳の整え、住まいの転倒対策 など、生活面の手助けが必要な時は、気軽に声をかけてくださいね。
沖縄市・うるま市 の皆さまと一緒に、
本日より少し過ごしやすい明日を作っていけたら嬉しいです🌿
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※本記事は一般的な情報提供です。体調の変化や副作用が疑われる場合は、必ず医師・薬剤師にご相談ください。

