沖縄で広がる「外出困難問題」――地域と家族をつなぐちゅらハートの挑戦

こんにちは。ちゅらハートです。
これまでのブログでは、平安座島からのバス運行や、具体的な料金プランなどをお伝えしてきました。
しかし今日は少し視点を変えて、なぜ私たちが外出支援に力を入れているのか?
その背景にある社会的な課題や地域の声についてお話ししたいと思います。


目次

◆ 免許返納が進む沖縄の現実

沖縄は車社会です。
買い物も病院も、ちょっとした外出も、ほとんど車に頼らざるを得ません。
そのため、70代・80代になっても運転を続けざるを得ない方が少なくありません。

しかしここ数年、事故報道の増加や家族の勧めもあり、免許を自主返納する高齢者が急増しています。
「運転は不安だけど、返納したら生活が成り立たない」
そんな声を、私たちは日々耳にします。

実際に免許を返納したAさん(70代・沖縄市)は、次のように話してくれました。

「買い物も病院もタクシーだと高いし、バス停まで歩くのもつらい。子どもは仕事で忙しいし、頼みづらい…。結局、家にこもりがちになってしまうんです」

免許返納は安全のために大切ですが、その後の生活支援がなければ、結果的に「引きこもり」や「生活の質低下」につながってしまいます。


◆ 路線バス縮小という壁

さらに沖縄の公共交通には大きな課題があります。
都市部を離れると、バスの本数が極端に少ないのです。

たとえば離島や郊外エリアでは、1時間に1本どころか、1日数本しか走っていない路線もあります。
平安座島のような地域では、病院やスーパーに行くために片道1時間以上かかるケースも。

移動手段がないことで、

  • 受診を諦める
  • 重い荷物を買いに行けない
  • 地域行事に参加できない

こうした問題が起こり、孤立感が深まってしまいます。


◆ 家族の負担も見逃せない

高齢者本人だけでなく、家族にも大きな負担がかかっています。

「平日は仕事、休日は親の送迎でつぶれてしまう」
「兄弟姉妹で協力しても、誰かが無理をしている」

特に共働き世代の子どもたちは、親の外出支援に時間を割けず、罪悪感やストレスを抱えることもあります。

私たちが活動を始めてからよく耳にするのは、
「頼れる先がないから、家族で何とかしていた」という声。

でもそれでは、家族も高齢者本人も疲弊してしまいます。
そこで生まれたのが、ちゅらハートの外出サポートです。


◆ ちゅらハートが担う「すき間支援」

介護保険制度では、病院の送迎や付き添いは原則カバーされません。
デイサービスの送迎は「施設に行くときだけ」で、病院やスーパーへは対応外です。

この制度のすき間を埋めるのが、ちゅらハートの役割です。

私たちは単なる送迎ではなく、

  • 病院で受付や薬の受け取りもお手伝い
  • 買い物で重い荷物を一緒に運搬
  • 途中での体調変化にも柔軟に対応
    といった「まごころサポート」を徹底しています。

◆ 実際のエピソード

先日、沖縄市にお住まいのBさん(80代)から「病院の付き添いをお願いしたい」とご依頼がありました。
Bさんは足腰が弱く、診察後に薬局で薬を受け取るのも大変。
これまで娘さんが仕事を休んで対応していたそうです。

私たちがサポートに入ったところ、娘さんからはこんな言葉をいただきました。

「母が一人で病院に行けるようになって、私の負担もすごく減りました。母も安心して受診できるようで、本当にありがたいです」

こうした声を聞くたびに、私たちの使命を改めて感じます。


◆ 地域貢献としての「定期便プロジェクト」

さらに現在、離島エリアで定期買い物便プロジェクトを進めています。
「買い物に行きたいけど、交通手段がない」という島の高齢者に向けて、月数回の便を出す計画です。

これは単に買い物の問題を解決するだけでなく、

  • 島の方々の健康維持(栄養バランスの取れた買い物ができる)
  • 地域コミュニティの活性化(便に乗り合わせて交流が生まれる)
  • 孤立防止(外出機会が増える)
    といった大きな意義があります。

◆ 全国水準と比べた「料金のやさしさ」

全国的に外出支援や家事代行は1時間4,000円前後が相場です。
さらに延長は30分単位で追加料金が発生することも多いのが現実です。

一方、ちゅらハートでは、

  • 家事代行:1時間 2,500円
  • 外出サポート:1時間 3,000円
    と、相場より格段に安い料金でご提供しています。

この料金設定は「より多くの方に安心して利用していただきたい」という想いからです。


◆ 未来への展望

ちゅらハートが目指すのは、「介護未満の不安を埋める地域インフラ」です。
病院送迎や買い物同行といった、これまで誰も担ってこなかった領域を支え、
高齢者が「住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる社会」を実現したいと考えています。

その第一歩が、沖縄市・うるま市からの取り組みです。
ここから少しずつ輪を広げ、将来的には沖縄全域、そして他県にも広げていきたい。
そんな夢を描きながら、日々の活動を積み重ねています。


◆ まとめ

沖縄の高齢者が直面する「外出困難」という課題は、これからさらに大きなテーマになっていきます。
免許返納、公共交通の縮小、家族の負担…。

これらを解決するには、地域に根ざした柔軟な支援が不可欠です。
そしてその役割を担うのが、私たち「ちゅらハート」だと信じています。

「親の外出が心配」
「自分一人では病院に行けない」
「重い荷物を運べなくて困っている」

そんな時は、ぜひお気軽にご相談ください。
私たちは“地域の笑顔を支えるパートナー”として、全力でサポートいたします。

お問い合わせ↓

  • 電話☎️0989538058(スマホの方はタップで発信)
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  • 対応エリア:沖縄市・うるま市
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